「トリッカーズ(Tricker’s)」は1829年創業のイギリス最古の革靴ブランドとして、チャールズ国王はじめ英国王室御用達(ロイヤルワラント)にも認定された世界屈指の名門シューズメーカーです。その象徴ともいえるカントリーブーツは、武骨ながら上品なデザインと圧倒的な耐久性で、世界中の靴好きを魅了し続けています。
この記事では、トリッカーズブーツの魅力・人気モデルの特徴・サイズ選びの注意点・コーディネート・お手入れ方法まで、はじめての方から熟練ファンまで役立つ情報を徹底解説します。
目次
- トリッカーズとは?1829年創業の英国最古靴ブランド
- トリッカーズブーツの3つの特徴
- 【人気モデル3選】それぞれの特徴を徹底解説
- ストウとモールトンの違いを徹底比較
- サイズの選び方|UKサイズ変換表つき
- コーディネート提案
- お手入れ・メンテナンス方法
- 購入方法と正規品の見分け方
- まとめ
トリッカーズとは?1829年創業の英国最古靴ブランド
Tricker’s(トリッカーズ)は、靴職人ジョセフ・トリッカーが1829年にイギリスのノーサンプトンで創業した現存するイギリス最古の革靴ブランドです。創業から約200年、今もなお同じノーサンプトンの工房で1足ずつ手作りされています。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| ブランド名 | Tricker’s(トリッカーズ) |
| 創業年 | 1829年 |
| 創業地 | イギリス・ノーサンプトン |
| 製法 | グッドイヤーウェルト製法(ベンチメイド) |
| 称号 | 英国王室御用達(ロイヤルワラント) |
| 価格帯 | 約53,000円〜130,000円以上(税込) |
もともとは英国の上流階級がハンティングや農場作業で履くカントリーシューズとして開発されたため、悪路でも耐えうる耐久性・防水性・堅牢性が大きな特徴です。近年はそのワイルドな見た目と育てる楽しさから、ファッション感度の高い層にも絶大な支持を集めています。
トリッカーズブーツの3つの特徴
① グッドイヤーウェルト製法による圧倒的な耐久性
トリッカーズブーツはすべてグッドイヤーウェルト製法で作られています。この製法はアッパー(甲革)とソール(靴底)をウェルトと呼ばれる革のリブを介して縫い合わせるもので、ソールの交換が可能です。適切なケアとソール交換を繰り返すことで、10年・20年と履き続けられる「一生モノの靴」になります。
② 260以上の工程を1人の職人が担うベンチメイド製法
トリッカーズの靴は1足あたり260以上の工程を、熟練した1人の職人が責任を持って仕上げる「ベンチメイド」製法を採用しています。機械生産では出せない温かみのある仕上がりと、細部へのこだわりがこの靴を唯一無二のものにしています。
③ 経年変化(エイジング)の美しさ
トリッカーズブーツの最大の楽しみは「エイジング(経年変化)」です。履き込むほどに革が足に馴染み、自分だけの色ツヤと風合いが生まれます。特に「エイコーンアンティーク」や「マロンアンティーク」のカラーは、使うほどに深みが増す独特の変化が多くのファンを虜にしています。
【人気モデル3選】それぞれの特徴を徹底解説
① ストウ(STOW)M5634 ─ カントリーブーツの王道
トリッカーズを代表するカントリーブーツの最定番モデル。ウィングチップのフルブローグデザインと丸みのあるラウンドトゥが特徴で、カジュアルからビジネスカジュアルまで幅広く活躍します。
| 品番 | M5634 |
| デザイン | ウィングチップ(フルブローグ)カントリーブーツ |
| ラスト(木型) | 4497S |
| アッパー素材 | カーフレザー(柔らかめ) |
| ソール | ダイナイトソール or レザーソール |
| ウィズ | 5(E相当) |
| 価格目安 | 約69,800円〜(税込) |
人気カラーのエイコーンアンティーク(温かみのある薄茶色)は経年変化が美しく、長年愛用されている定番色です。ダイナイトソールは雨の日も安心のグリップ力を発揮します。
② モールトン(MALTON)M2508 ─ 実用性重視のベストセラー
ストウと同じシルエットながら、アッパーに「ゴースカーフレザー」を採用した実用派モデル。独特の鞣し方を施したゴースカーフは水や汚れへの耐性が高く、アウトドアや雨天使用に向いています。日本展開のメインモデルです。
| 品番 | M2508 |
| デザイン | ウィングチップ(フルブローグ)カントリーブーツ |
| アッパー素材 | ゴースカーフレザー(硬め・耐水性高い) |
| ソール | ダイナイトソール or レザーソール |
| 人気カラー | エイコーン(ライトブラウン)、シーシェイド(ダークブラウン) |
| 価格目安 | 約53,900円〜(税込) |
③ モンキーブーツ(Monkey Boots)M6077 ─ ストリートでも映える
外羽根がトゥボックスまで伸びた独特のデザインが特徴の7ホールブーツ。「デビーブーツ」とも呼ばれるこのスタイルは、ワークブーツとドレスシューズの中間的な存在で、デニムやチノパンとの相性が抜群です。
| 品番 | M6077 |
| デザイン | 7ホール外羽根ブーツ(プレーントゥ〜キャップトゥ) |
| アッパー素材 | カーフレザー / スコッチグレインレザー |
| ソール | ダイナイトソール |
| 人気カラー | マロンアンティーク、ブラック |
| 価格目安 | 約74,800円(税込) |
ストウとモールトンの違いを徹底比較
「ストウとモールトン、どっちを選べばいい?」はトリッカーズブーツ購入者がもっとも迷うポイントです。見た目はほぼ同じながら、素材と特性に明確な違いがあります。
| 比較項目 | ストウ(STOW)M5634 | モールトン(MALTON)M2508 |
|---|---|---|
| アッパー素材 | カーフレザー(柔らかめ) | ゴースカーフレザー(硬め) |
| 馴染むまでの期間 | 比較的早め | 時間がかかる(いわゆる「修行期間」) |
| 耐水性・耐久性 | 普通 | 高い(アウトドアにも◎) |
| エイジングの楽しさ | 高い(ツヤが出やすい) | 高い(より無骨な表情に) |
| 主な展開 | 海外・並行輸入メイン | 日本正規流通が豊富 |
| 価格目安 | 69,800円〜 | 53,900円〜 |
💡 初めて購入するなら:日本正規流通が充実していてコスパも高いモールトン(M2508)がおすすめ。革が馴染むまでの「修行期間」を乗り越えれば、世界最高水準のカントリーブーツになります。
サイズの選び方|UKサイズ変換表つき
トリッカーズはイギリスの靴なのでUKサイズ表記です。日本サイズ(cm)との変換表を参考にしてください。
| UKサイズ | 日本サイズ(目安) |
|---|---|
| UK 5 | 約23.5cm |
| UK 5.5 | 約24.0cm |
| UK 6 | 約24.5cm |
| UK 6.5 | 約25.0cm |
| UK 7 | 約25.5cm |
| UK 7.5 | 約26.0cm |
| UK 8 | 約26.5cm |
| UK 8.5 | 約27.0cm |
| UK 9 | 約27.5cm |
| UK 9.5 | 約28.0cm |
| UK 10 | 約28.5cm |
⚠️ サイズ選びの注意点
・トリッカーズはスニーカーと比べるとやや大きめのサイズ感です(スニーカーより0.5〜1サイズ小さめを選ぶ目安)。
・ウィズ(靴幅)は通常「フィッティング5」(E〜EE相当)で展開されています。
・革が厚いため、はじめは足に馴染むまで少し窮屈に感じる場合があります。長めの靴下を着用して試着するのが理想的です。
・万が一中で足が動く場合は靴紐をしっかり締めるか、1サイズ小さめを検討しましょう。
コーディネート提案
トリッカーズブーツはその武骨なデザインから、カジュアルスタイルとの相性が抜群です。
🍂 秋冬カジュアルスタイル(定番)
太めのチノパンやワークパンツ+ヘビーニット+トリッカーズのカントリーブーツ。ボトムスにボリュームを出すことで、ブーツの重厚感が全体をまとめてくれます。ウィングチップのブローグデザインが足元のアクセントになり、シンプルなコーデに深みをプラス。
👖 デニム×ブーツの鉄板スタイル
テーパードデニム(裾ロールアップ)+白シャツ+トリッカーズ。ロールアップでブーツのシャフト部分を見せることがポイントです。エイコーンアンティークのカラーは青デニムとの相性が特に優れています。
🧥 ビジネスカジュアルスタイル
スラックス+テーラードジャケット+トリッカーズ(ブラックまたはダークブラウン)。スーツスタイルとは相性がやや難しいですが、ビジネスカジュアルならブラックのモンキーブーツやマロンのカントリーブーツがよく合います。
お手入れ・メンテナンス方法
トリッカーズブーツを長く美しく保つためには、正しいお手入れが欠かせません。特にゴースカーフ(モールトン)とカーフ(ストウ)では使うケア用品が異なるので注意しましょう。
基本のお手入れ手順
- ブラッシング(馬毛ブラシ):履き終わったらまず馬毛ブラシでホコリや泥を丁寧に落とします。コバ(側面)や溝も忘れずに。
- クリーナーで汚れ落とし:固形クリーナー(ステインリムーバーなど)で古いクリームや汚れを除去します。ゴースカーフは液状クリーナーも効果的。
- 栄養クリームを塗る:革の種類に合ったシュークリームを薄く均一に塗り込みます。モールトン(ゴースカーフ)にはミンクオイルも効果的です。
- 豚毛ブラシでブラッシング:余分なクリームを取り除きながらツヤを出します。
- 乾拭きで仕上げ:柔らかいクロスで乾拭きして完成。
💡 雨の日に履いた後は:まず新聞紙やシューツリーを入れて形を整え、陰干しで自然乾燥させてください。乾燥後に通常のケアを行いましょう。ドライヤーや直射日光はひび割れの原因になるので厳禁です。
革の種類別おすすめケア用品
| モデル | 革の種類 | おすすめケア用品 |
|---|---|---|
| ストウ(M5634) | カーフレザー | シュークリーム(カーフ用)、ステインリムーバー |
| モールトン(M2508) | ゴースカーフ | ミンクオイル、サドルソープ、ブーツクリーム |
| モンキーブーツ(M6077) | カーフ/スコッチグレイン | シュークリーム、ステインリムーバー |
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購入方法と正規品の見分け方
トリッカーズブーツは人気ブランドのため、並行輸入品と正規品が混在しています。品質の保証された正規品を安心して購入するためのポイントを押さえましょう。
| 購入先 | 特徴 |
|---|---|
| GMT公式オンラインショップ | 日本正規代理店。全品正規保証・アフターサービスあり。 |
| 楽天市場 | 正規店・並行輸入店ともに出店。ショップ名と評価を確認して購入を。 |
| Amazon | 並行輸入品が多いが信頼できる出品者もあり。レビューを参考に。 |
✅ 正規品・安心購入のポイント
・「英国製(Made in England)」の刻印・表記があるかを確認
・ショップの評価・レビュー数・運営年数を確認する
・極端に安い商品(定価の半額以下)は注意が必要
・楽天・Amazonでは「GMT」「Trading Post」などの正規取扱い店も出店しています
まとめ
トリッカーズブーツは1829年の創業から変わらぬ製法と品質で作り続けられてきた、「本物の革靴」を求める方への究極の答えのひとつです。
- 🏆 ブランドの信頼性:英国最古・王室御用達。グッドイヤーウェルト製法で何十年も使える。
- 👟 モデル選び:初めてなら日本正規流通が豊富なモールトン(M2508)が最適。
- 📐 サイズ:スニーカーより0.5〜1サイズ小さめを基準に試着を。UKサイズ表を参考に。
- 🎽 コーデ:デニム・チノパン・ワークパンツとの組み合わせで真価を発揮。
- 🧴 ケア:ブラッシング→クリーナー→栄養クリーム→仕上げの基本サイクルを守る。
購入後のお手入れをしっかり行うことで、トリッカーズブーツは時を超えて使い続けられる「一生モノ」に育っていきます。ケアアイテム選びに迷ったら、以下の早見表を活用してください👇


