J.M. WESTON(ジェイエムウエストン)コラボ完全まとめ|sacai・UNITED ARROWS別注の最新情報を徹底解説

フランスの老舗シューメーカーJ.M. WESTON(ジェイエムウエストン)は、1891年の創業以来、伝統の職人技と革新的なクリエイティビティを融合させながら、時代を超えて愛され続けてきました。近年はsacai(サカイ)やUNITED ARROWS(ユナイテッドアローズ)など、国内外の注目ブランドとのコラボレーションが相次ぎ、その話題は革靴ファンだけでなくファッション界全体へと広がっています。この記事では、ジェイエムウエストンのコラボレーションの歴史から最新情報、そして注目アイテムまで徹底解説します。

「J.M.Westonのコラボって何があるの?」「sacaiとのコラボはどこで買える?」そんな疑問をお持ちの方に向けて、最新情報をまとめました。

目次


J.M. WESTONとはどんなブランド?

J.M. WESTON(ジェイエムウエストン)は、1891年にエドゥアール・ブランシャールによってフランス・リモージュに設立された高級靴ブランドです。息子のユージェーヌ氏がアメリカ・マサチューセッツ州ボストン近郊の「ウエストン」でグッドイヤーウェルト製法を習得し、帰国後にパリのクルセル大通りに1号店をオープン。ブランド名はその地名にちなんでいます。

現在もフランス・リモージュの自社工場で、約150〜200もの工程を経て1足1足が職人の手によって丁寧に仕上げられています。リモージュの工房には約170名の職人が在籍し、伝統の技を守り続けています。

ジェイエムウエストンが選ばれる3つの理由

① 自社タンナリーを持つ数少ないブランド
ジェイエムウエストンは、アッパーからソールに至るまで自社のタンナー(革なめし工場)で鞣したレザーを使用しています。シューズブランドとして自社タンナリーを所有しているのは世界的に見ても非常に稀なことであり、これが最高品質の革を安定供給できる最大の理由です。

② 独自のグッドイヤーウェルト製法
リブテープで接着しない独自のグッドイヤーウェルト製法は、履けば履くほど足に馴染む独特のフィット感を生み出します。また、ソールの交換が容易なため、長年にわたって愛用できる堅牢な作りも大きな魅力です。

③ 豊富なウィズ(幅)展開
A・B・C・D・E・Fの最大6サイズのウィズ展開を誇り、様々な足型に対応。Dがスタンダードな幅とされています。これほど細かなフィッティングが可能なブランドは稀であり、この点もウエストンが長年支持される理由の一つです。

代表モデルには1946年誕生の#180 シグニチャーローファー、1955年誕生の#641 ゴルフ、そして#705 チェルシーブーツ(サイドゴアブーツ)などがあります。フランス大統領をはじめとする著名人からも長年愛用されてきた、まさにフレンチエレガンスの象徴といえるブランドです。

公式サイトはこちら:J.M. WESTON 公式サイト


コラボレーションの歴史|ゲストデザイナーたちとの軌跡

ジェイエムウエストンは、早くからクリエイターとのコラボレーションに積極的なブランドとして知られています。ジャン・シャルル・ドゥ・カステルバジャック(Jean-Charles de Castelbajac)がローファー#180を独自の鮮やかなカラーリングで表現したのが、ブランドが招いた最初のゲストコラボレーションとされています。その後、メゾンキツネ(Maison Kitsuné)、ディディエ・ヴァン・コーヴラール、アンドレ、セドリック・クラピッシュ、チャーリー ケイスリー・ヘイフォードといったクリエイターたちとのコラボが続きました。

2018年よりアーティスティック・カルチャー・イメージディレクターに就任したオリヴィエ・サイヤールのもと、ブランドはより積極的にファッションシーンとの接点を増やしています。近年では日本のセレクトショップとのコラボも注目を集めており、ウエストンの世界観に現代的な解釈が加えられた別注モデルが次々と登場しています。

コラボ相手内容・特徴時期
Jean-Charles de Castelbajac#180をカラフルなレインボーカラーで表現。ブランド初のゲストコラボ1990年代〜
Maison Kitsunéフランス×日本のコラボ。洗練されたフレンチカジュアルを提案2010年代〜
sacai(サカイ)ドラマチックなオーバーサイズソールが話題。2024年〜継続中2024年〜
UNITED ARROWS(ユナイテッドアローズ)グレインレザーを採用した別注モデル。#180・#690の2型展開2024年〜

【第1弾】sacai × J.M. WESTON 2024秋冬コレクション

2024年1月21日、パリで開催されたsacai(サカイ)2024-25年秋冬コレクションのランウェイにて、J.M. WESTONとの初コラボシューズが世界中のジャーナリストや取材陣から大きな注目を集めました。デザイナー阿部千登勢の手掛けるsacaiが、フランスの老舗シューメーカーと組んだという事実だけで、ファッション界を驚かせました。

コラボの軸となったのは「スタイルの境界線を揺さぶる」という発想。sacaiの現代性とJ.M. WESTONの伝統的職人技が融合し、これまで誰も見たことのないシルエットとボリューム感を生み出しました。

ラインナップと価格

国内では2024年9月11日(水)より発売が開始されました。ベースとなったのは、ジェイエムウエストンを象徴する2つのモデルです。

モデルカラー・素材価格(税込)
ゴルフ #641ヘアカーフ(レオパード)176,000円
ゴルフ #641ブラックボックスカーフ176,000円
ワーカーブーツ #742キャメルヌバック159,500円
ワーカーブーツ #742ブラックカーフ149,600円

特に注目されたのが、フランス・リモージュの工房で今回のコラボのために特別に開発されたドラマチックなオーバーサイズラバーミッドソール。踵周りに大きく張り出すこのソールはsacaiのシグネチャーとなり、フォーマルなレザーシューズにストリートウェアの大胆さを融合させるという、これまでにない体験を提供します。

また、ゴルフ#641はレオパードプリントのヘアカーフを採用した大胆なスタイルも展開され、コレクターや革靴愛好家の注目を集めました。


【第2弾】sacai × J.M. WESTON 2025春夏コレクション

2024年6月23日、パリ・メンズ・ファッションウィークにてsacai 2025年春夏コレクションが発表され、再びJ.M. WESTONとのコラボが明らかになりました。第2弾では、モデルをゴルフ&ワーカーブーツから#180 シグニチャーローファー#705 サイドゴアブーツ(チェルシーブーツ)へと一新。2025年3月28日(金)に国内発売されました。

第2弾の注目デザインポイント

sacaiのトリプルソールからインスパイアされたマイクロセルラーラバーのミッドソールが踵周りに大きく張り出すデザインは、第1弾同様にコラボのシグネチャーとなっています。さらに今回はフォーマルなシューズにカジュアルさをプラスする独自のアレンジが加えられました。

  • #180 シグニチャーローファー:踵を踏み込んでミュールのように履けるデザイン。サドルストラップにコインが入れ込まれている
  • #705 サイドゴアブーツ:ゴルフのハイトップのような丸みを帯びたシルエットにアップデート。オールシーズン対応
モデル名カラー・素材価格(税込)
ローファーミュール(#180)ブラックカーフ168,300円
ローファーミュール(#180)タンブラウンカーフ168,300円
チェルシーブーツ(#705)ブラックカーフ198,000円
チェルシーブーツ(#705)ビーチナッツヌバック198,000円

メンズ・ウィメンズ両方のサイズが展開されており、幅広いスタイリングに対応しています。コレクションのテーマとなった絵本「かいじゅうたちのいるところ」から着想された、想像力を刺激するクリエイティブな仕上がりが特徴です。


UNITED ARROWS別注|グレインレザーの限定モデル

sacaiとのコラボと並んで注目されているのが、国内セレクトショップUNITED ARROWS(ユナイテッドアローズ)によるJ.M. WESTON別注モデルです。

2024年秋冬 別注モデル(初展開)

2024年9月12日(木)に発売されたのが、ユナイテッドアローズ初となるJ.M. WESTONへの別注モデル。ブランドのラインナップから2型を選定し、グレインレザーをアッパーに採用することで、従来のウエストンにはない新たな表情を実現しました。

  • シグニチャーローファー #180(ブラック・ダークブラウンの2色)
  • ヨットダービー #690(ブラック・ダークブラウンの2色)

グレインレザーならではのシボ(表面の細かなシワ感)が上品さとカジュアルさを絶妙にバランスし、コーディネートの幅を広げるアイテムに仕上がっています。インソールとライニングをアッパーと同色で統一することで、脱いだときにもドレッシーな印象を保つこだわりの仕様です。

2025年春夏 別注モデル(第2弾)

2025年6月12日(木)には第2弾が発売されました。前シーズン同様のグレインレザーを採用しつつ、夏らしいカラーリングとしてネイビーオリーブグリーンが新色として追加されました。価格は156,200円(税込)。ユナイテッドアローズの一部店舗および公式オンラインストアで取り扱われています。


どこで買える?購入方法まとめ

J.M. WESTONのコラボモデルや定番モデルを購入できる主な場所をまとめます。

正規販売店・直営店

J.M. WESTON直営店は青山店・丸の内店・心斎橋店・伊勢丹新宿店・ジェイアール名古屋タカシマヤ店・阪急メンズ大阪店・岩田屋本店などに展開されています。最新コラボモデルはこれらの直営店に加え、sacai直営店(青山、ドーバー ストリート マーケット ギンザほか)でも取り扱われます。

公式オンラインストア:J.M. WESTON 公式オンラインストア

Amazon・楽天での購入について

コラボモデルは基本的に直営店・取扱店での販売が中心となりますが、定番モデルのシグニチャーローファー#180やゴルフ#641はAmazonや楽天市場でも取り扱いがあります(並行輸入品・正規品問わず)。

楽天では並行輸入品として正規定価より安く購入できるケースもありますが、試着が難しいため、サイズ選びは事前に直営店で確認することをおすすめします。

また、伊勢丹・三越のオンラインストア(ISETAN MITSUKOSHI LUXURY)でも取り扱いがあります。

WESTON VINTAGE(ウエストン・ヴィンテージ)という選択肢

ジェイエムウエストンはWESTON VINTAGEとして、使用済みの靴をリモージュの工場で修繕・再販するサステナブルなプログラムも展開しています。通常価格より約40%ほど安く購入できる場合があり、伊勢丹新宿店メンズ館でのポップアップが年に一度程度開催されます。#180ローファーであれば69,300円から購入できるケースもあります。新規顧客にとって最初の一足として非常に魅力的な選択肢です。


コラボモデルのレザーケア・お手入れ方法

15万円を超えるコラボモデルを長く美しく保つには、適切なレザーケアが欠かせません。J.M. WESTONのシューズはベジタブルタンニン鞣しの上質なカーフレザーやヌバックが使用されており、正しいケアによって革の経年変化(エイジング)を楽しめます。

カーフレザー(スムースレザー)のお手入れ手順

  1. ブラッシング:馬毛ブラシでホコリや汚れを払い落とす
  2. クリーナー:古いクリームや汚れをステインリムーバーなどで落とす
  3. デリケートクリームまたは乳化性クリーム:保湿と栄養補給。特に新品は革が硬いため、十分なクリームを入れてから慣らしを始めることを推奨
  4. ブラッシング・磨き:豚毛ブラシでクリームを馴染ませ、布で磨き上げる
  5. 防水スプレー:最後に防水スプレーをかけることで雨や汚れへの耐性がアップ

ヌバック素材のお手入れ

sacaiコラボのワーカーブーツやチェルシーブーツにはヌバック素材が使用されています。ヌバックは表面が起毛しているため、スムースレザーとは異なるケアが必要です。専用のヌバック用ブラシで毛並みを整えながらホコリを除去し、ヌバック専用の防水スプレーで保護することが基本です。スムースレザー用のクリームは使用しないよう注意しましょう。


まとめ

J.M. WESTONのコラボレーションは、老舗の職人技をベースに現代のクリエイターの感性が加わることで、唯一無二のアイテムを生み出してきました。特にsacai × J.M. WESTONのコラボは2024年の第1弾から2025年の第2弾へと続き、毎回ファッション界に大きな話題を呼んでいます。またUNITED ARROWSの別注モデルは、よりウェアラブルな形でウエストンの魅力を楽しめる選択肢として人気を集めています。

J.M. WESTONのコラボモデルは、革靴ファンだけでなくコンテンポラリーファッションを楽しむすべての人にとって魅力的な一足です。ぜひ自分のスタイルに合ったモデルを見つけてみてください。

関連リンク


高額なコラボモデルを長く愛用するために、日頃のレザーケアはとても大切です。どんなアイテムが必要か迷ったときはこちらの早見表をぜひご活用ください。