革・革靴を学べるおすすめ本&雑誌まとめ|運営者が実際に読んできた一冊

専門家を名乗るつもりはありません。ただ、革と革靴が好きで本や雑誌を読みあさってきたら、気づけば本棚がこんなことになっていました。この記事では、私がこれまで実際に読んできた革・革靴の本と雑誌の中から、これから革を深掘りしたい方の役に立ちそうなものを、私なりの読みどころと一緒に紹介します。あくまで「一冊選びの参考」としてご覧いただければうれしいです。

運営者が所有する革靴・革関連の雑誌と書籍
これまで読んできた本・雑誌の一部(すべて運営者の私物・撮影)
この記事について

紹介する本はすべて運営者が実際に手元で読んだものです。解釈は人それぞれですので、私の感想はあくまで一例として。気になった一冊から、ぜひ手に取ってみてください。

目次

革そのものを知る「教養書・読み物」

革靴の前に、まず「革」そのものを知りたい方におすすめなのが、出口公長さんの『皮革あらかると』です。革の歴史、なめしなどの皮革技術、皮革産業の現状までを、肩肘張らないエッセイ形式で綴った一冊。「皮革(かわ)の話70選」という帯のとおり、雑学的に楽しみながら革の世界の奥行きに触れられます。

皮革あらかると 出口公長 解放出版社
『皮革あらかると』出口公長/解放出版社(運営者私物)

私の場合は、革を「素材」としてだけでなく「文化」として見る視点をもらえたのが大きかったです。難しい教科書が苦手な方でも読み進めやすい、革好きの入口にぴったりの一冊だと感じました。

このほか、洋書では靴の写真が美しい『SHOES』や、ブーツの文化を切り取った写真集『THE BOOT』なども本棚に。眺めているだけで革靴の造形の面白さが伝わってくるので、語学が得意でなくても楽しめます。

紳士靴を深く知る「専門書」

革靴の構造や製法まで踏み込みたくなったら、専門書の出番です。中でも世界的に知られるのが、ブダペストの名靴職人ラースロー・ヴァーシュらによる『Handmade Shoes for Men』。木型(ラスト)づくりから吊り込み、仕上げまで、ビスポーク紳士靴ができる工程が豊富な写真とともに解説されています。

Handmade Shoes for Men ラースロー・ヴァーシュ
『Handmade Shoes for Men』László Vass ほか/h.f.ullmann(運営者私物)

英語の本ですが、写真が雄弁なので「眺める図鑑」としても価値があります。グッドイヤーウェルテッドなどの言葉が、実物の工程写真と結びついて「腑に落ちる」感覚は、この本ならではでした。

じつはこの本、英語の勉強も兼ねて高校生の頃から下線を引きながら読み込んでいた一冊です。専門用語ばかりで辞書を引き引きでしたが、好きな革靴のことなら不思議と頭に入ってきて、いま思えば英語と革の両方を教えてくれた“先生”のような存在でした。

Handmade Shoes for Menの下線を引きながら読んだページ
高校時代に下線を引きながら読んだページ(運営者私物)

もう少し実務寄りで知識を整理したいなら、業界の定番リファレンス『新・靴の商品知識』も心強い一冊。改訂を重ねてきたロングセラーで、靴の各部名称や素材、製法といった基礎が体系立ててまとめられています。

新・靴の商品知識 改訂21版 エフワークス
『新・靴の商品知識(改訂21版)』エフワークス(運営者私物)

自分に合う靴の「選び方・足の健康」

どんなに良い革靴でも、足に合っていなければ宝の持ち腐れ。選び方とフィッティングを学べる本も、ぜひ一冊持っておきたいところです。

竹川圭さんの『紳士 靴を選ぶ』(光文社新書)は、新書サイズで紳士靴の選び方の勘所をつかめる入門書。通勤鞄に入れて読めるのも気軽です。女性にも嬉しいのが、西村泰紀さんの『その靴、痛くないですか?』。「あなたにぴったりな靴の見つけ方」という副題のとおり、痛くならない靴選びの考え方が分かりやすくまとまっています。

その靴、痛くないですか? 西村泰紀 飛鳥新社
『その靴、痛くないですか?』西村泰紀/飛鳥新社(運営者私物)

さらに踏み込んで、足の痛みや変形といった医学的な視点から靴を考えたい方には、整形外科医の塩之谷香さんによる『足のトラブルは靴で治そう』がおすすめ。「ようこそ 足と靴の外来へ!」という言葉どおり、靴と健康のつながりに気づかせてくれる一冊でした。

革靴を物語で楽しむ「マンガ」

「いきなり専門書はハードルが高い」という方にこそ試してほしいのがマンガ。物語を追ううちに、自然と靴づくりの世界に引き込まれます。

えすとえむさんの『IPPO』は、靴職人を主人公にした人気作。一足の靴に込められる想いや手仕事の尊さが、静かに胸に残ります。職人の世界をもっと現場目線で味わいたいなら、尾々根正さん・大鳥居明楽さんの『靴理人(シューリニン)』も。靴の修理を軸にした物語で、履き手と作り手の関係を考えさせられます。

IPPO えすとえむ 全3巻
『IPPO』えすとえむ(運営者私物)

最新と定番を追う「専門誌」

書籍で土台を作ったら、あとは雑誌で旬の情報とブランドの今を追いかけるのが楽しいところ。私が長く追ってきたのが、男の靴雑誌『LAST(ラスト)』です。J.M.WESTONやTricker’s、a.testoniといった名門ブランドの特集から、ブーツ探究、職人インタビューまで、毎号読み応えがあります。

男の靴雑誌 LAST バックナンバー
男の靴雑誌『LAST』バックナンバー(運営者私物)

バックナンバーを並べると、その時々の革靴トレンドの移り変わりが見えてくるのも面白いところ。このほか「最高級靴読本」系のムックなど、紳士靴特集は折に触れて買い集めてきました。一冊一冊は小さな情報でも、積み重ねると確かな土地勘になる——そう実感しています。

まとめ|一冊から、革の世界はもっと面白くなる

教養書・専門書・選び方の本・マンガ・雑誌——切り口は違っても、どれも革と革靴の世界を豊かにしてくれた一冊です。正直に言えば、まだ読めていない名著もたくさんありますし、ここで紹介したのも本棚の一部に過ぎません。それでも、こうして本を通じて少しずつ学んできたことが、このサイトで革の話をお届けする土台になっています。気になった一冊から、あなたの革ライフがもっと面白くなれば幸いです。

よくある質問(FAQ)

Q1. 革・革靴の初心者は、まずどれから読むべきですか?

肩肘張らずに読める『皮革あらかると』や、新書の『紳士 靴を選ぶ』が入りやすいです。活字が得意でなければ、マンガの『IPPO』から世界観に触れるのもおすすめです。

Q2. 革靴の構造や製法を本格的に学べる本はありますか?

『Handmade Shoes for Men』が定番です。英語ですが工程写真が豊富で、図鑑として眺めるだけでも製法の理解が深まります。基礎知識の整理には『新・靴の商品知識』も役立ちます。

Q3. 靴が痛くて悩んでいます。参考になる本は?

『その靴、痛くないですか?』で自分に合う靴の選び方を学び、痛みや足のトラブルが続く場合は整形外科医による『足のトラブルは靴で治そう』が参考になります。症状が強いときは専門医への相談もご検討ください。

Q4. 紹介された本は中古でも手に入りますか?

絶版や品薄のものもありますが、多くは中古市場で見つかります。各リンク先で在庫や中古価格を確認してみてください。