【購入直後レビュー】And Leather(浅草橋)豚ヌメ革の水成形レザートレイ|硬くてコシのある豚ヌメ革の特徴とエイジングへの期待

浅草橋の革材料店And Leather(アンドレザー)に革素材を買いに行ったとき、ついでに手に取ったのがこの豚ヌメ革のレザートレイです。大小2サイズをまとめて購入しました。自分で作るのではなく完成品として販売されていたものですが、素材である豚ヌメ革の特性がそのまま活きた実用的な一品です。水で成形できる革の面白さと、使い込むほどに変化するエイジングを、購入直後の状態からレポートします。

And Leatherは東京・浅草橋地区に複数の実店舗を構える革材料専門店。初心者から中級者向けに革素材・クラフトツールを幅広く取り揃えており、豚ヌメ革も定番素材として取り扱っています。And Leather オンラインショップでも購入可能です。

目次

豚ヌメ革とは|特徴と他の革との違い

豚ヌメ革は、豚の皮を植物タンニンでなめした革です。牛ヌメ革と同様に仕上げ加工を最小限に抑えた素上げの革で、革本来の素材感がそのまま表れています。豚革全般の特徴として、表面に毛穴が3つ1組で並ぶ独特のパターン(三角形状の毛穴)が見られ、これが他の革と見分けるポイントになります。

豚ヌメ革の主な特徴は以下の通りです。

  • 硬くてしっかりとした腰:牛ヌメ革と比べてより硬く、コシが強い。型崩れしにくく、形をしっかり保持する
  • 水で成形できる:タンニン鞣しのヌメ革は水を吸わせると一時的に柔らかくなり、型に沿って成形・乾燥させることで形を固定できる「水成形」が可能
  • 比較的軽量:豚革は牛革と比較して薄く軽い。同じ面積でも重量が軽くなる
  • 独特のシボ感:三角形状に並んだ毛穴が表面に細かいテクスチャーを作り出す
  • エイジングが楽しめる:コーティングのない素上げ革のため、使い込むほどに飴色へと変化する
  • やや水に弱い:タンニン鞣し革のため、雨水や多量の水分には注意が必要

「豚革は牛革より安価で軽い」というイメージがありますが、ヌメ革仕上げになるとエイジングの楽しさは牛ヌメ革と同等。むしろ硬さを活かした成形物(トレイ・器・ケースなど)への応用は豚ヌメ革の得意分野です。

水成形の仕組みと魅力

このレザートレイは水成形(ウェットモールディング)という技法で作られています。水成形とは、タンニン鞣し革を水に浸して繊維を柔軟にした状態で型に押し当て、乾燥させることで形を固定する技法です。

  • 水を吸わせる:革全体を水に浸して繊維を膨潤させる(革が柔らかくなる)
  • 型押し成形:濡れた状態でトレイの形に沿って四隅を立ち上げ、形を整える
  • 乾燥・固定:そのまま乾燥させると繊維が収縮・硬化し、形状が固定される

この技法により、縫い目もファスナーも使わず、一枚の革だけでトレイの形が完成します。革の素材そのものの性質を活かしたシンプルかつ美しい製法です。豚ヌメ革はもともと硬くコシがあるため、成形後の形保持力も高いのが特徴です。

商品スペック

ブランド・購入先And Leather(アンドレザー)浅草橋店
素材豚ヌメ革(植物タンニン鞣し)
カラーナチュラル(生成り・キャメル系)
サイズ大・小の2サイズ
製法水成形(ウェットモールディング)/ 縫製なし・一枚革
用途鍵・小銭・アクセサリー・リモコン等の小物入れ
特徴三角形状の毛穴・硬くコシのある質感・エイジング素材

実物レビュー|写真で見る各部の詳細

And Leather 豚ヌメ革 レザートレイ 大小サイズ比較
▲ 大小2サイズの比較。小サイズは鍵やアクセサリー、大サイズはリモコンや文具など日常の小物整理に最適なサイズ感です。どちらも豚ヌメ革の生成りナチュラルカラーで統一感があります。

大小2サイズを並べると、用途の違いがよくわかります。大サイズは玄関やデスクに置いて「帰宅後の鍵・財布・スマホ置き場」として、小サイズは洗面台や枕元での「アクセサリー・コイン置き」として重宝しそうです。大サイズはPC作業用デスクに置いてガムなどお菓子入れに、小サイズはリップクリーム置き場として使います。(リップクリームってコロコロ転がって何処かにいきがちなんですよね、、)

大サイズ|トレイ形状・内側

And Leather 豚ヌメ革 レザートレイ 大サイズ 内側 トレイ形状
▲ 大サイズの内側から見た状態。水成形で四隅が自然に立ち上がり、縫い目なしで完結したトレイの形が美しいです。革の表面(銀面)が内側になっており、豚ヌメ革特有の細かい毛穴のテクスチャーが全面に広がっています。
And Leather 豚ヌメ革 レザートレイ 大サイズ 表側 全体
▲ 大サイズを正面から。革の裏面(床面)が外側になっており、スエード調のざらりとした質感が背面に出ています。縫い目が一切なく、一枚の豚ヌメ革だけで成立したシンプルな造形が印象的です。

小サイズ単体

And Leather 豚ヌメ革 レザートレイ 小サイズ 単体
▲ 小サイズ単体。手のひらより一回り大きい程度のコンパクトなサイズ感で、アクセサリーや鍵、コインの一時置きにちょうどよいです。大サイズと同じく一枚革の水成形で、四隅の立ち上がりもしっかりしています。

銀面のテクスチャー|豚ヌメ革の毛穴

And Leather 豚ヌメ革 銀面 毛穴 テクスチャー クローズアップ
▲ 銀面(表面)のクローズアップ。豚革特有の三角形状に並んだ細かい毛穴が均一に広がっています。牛革とは異なる独特のテクスチャーで、光の当たり方によって表情が変わります。コーティングのない素上げ仕上げのため、革本来の繊維感が伝わってきます。
And Leather 豚ヌメ革 レザートレイ 縁 内側 質感クローズアップ
▲ トレイの縁(コバ部分)と内側の銀面をクローズアップ。縁は素のまま処理されており、使い込むほどに自然な風合いが増します。銀面と床面(裏面)の質感の差が、縁のわずかな厚みからも見て取れます。

エイジングへの期待

購入直後の現在は、ナチュラルな生成り色(淡いキャメル〜ピンクベージュ)の状態です。豚ヌメ革のエイジングは牛ヌメ革と同様の方向性で進んでいきます。

  • 色の変化:生成り色から飴色・キャメル色へ。日光に当たったり手の脂が付着したりすることで徐々に深みのある色に
  • ツヤの変化:マットでざらりとした質感から、使い込むほどに程よい艶が出てくる
  • 柔軟性の変化:新品時は硬くコシがあるが、時間とともに革が馴染んでしなやかになる
  • 毛穴の変化:表面の毛穴が使用とともに滑らかになり、独特の表情に変化する

トレイは日常的に手が触れる機会が多く、エイジングが比較的早く進むアイテムです。1年後・3年後の変化がとても楽しみです。

良いところ・気になるところ

✅ 良いところ

  • 縫い目なしの潔いデザイン:一枚革の水成形だけで完成したシンプルさが美しく、インテリアとしても映える
  • 硬くて型崩れしにくい:豚ヌメ革のコシの強さが、トレイとしての形状保持に直結している
  • 大小セットで用途が広がる:2サイズ購入でさまざまな場所・用途に対応できる
  • エイジングが楽しめる:素上げ革のため、使い込むほどに自分だけの表情に育っていく
  • 軽量:豚革の軽さが活きており、移動させるときも負担にならない

⚠️ 気になるところ

  • 水に弱い:ヌメ革のためシミになりやすい。水回りへの設置や濡れた手で触ることには注意が必要
  • コバ処理なし:革の断面はそのままの状態。使い込むと繊維がほつれてくることも。気になる場合はコバ用ワックスや革用クリームで処理するとよい
  • 硬さに慣れが必要:新品時はかなり硬く、四隅が立ち上がりにくい場合も。使い続けることで徐々に馴染んでいく

豚ヌメ革トレイのお手入れ方法

豚ヌメ革は牛ヌメ革と同様のお手入れで長持ちさせられます。

  1. 乾拭き(日常):柔らかい乾いた布で表面のホコリや汚れを軽く拭き取る。特別なケアが不要な場合はこれだけで十分
  2. 馬毛ブラシでブラッシング:繊維の奥のホコリを払うのに有効。定期的に行うことでエイジングが均一に進む
  3. 革用クリームを薄く塗布(2〜3ヶ月に一度):乾燥が気になるときは無色の革用クリームを薄く全体に伸ばす。塗りすぎ禁物
  4. 水に濡れたら:すぐに乾いた布で拭き取り、形を整えながら陰干し。完全乾燥後にクリームで保湿

注意:水成形で作られたトレイは、多量の水に浸すと形が変形する可能性があります。水洗いは避け、部分的な汚れは硬く絞った布で拭く程度にとどめてください。

購入方法

And Leatherの豚ヌメ革レザートレイは、浅草橋の実店舗とオンラインショップで購入できます。

🛒 And Leather 公式オンラインショップ

🛒 Amazonで「豚ヌメ革 レザートレイ」を探す

🛒 楽天市場で「豚ヌメ革 レザートレイ」を探す

浅草橋のAnd Leather実店舗では革素材の購入はもちろん、完成品のレザートレイも取り扱っています。革の実物を手に取って選べるのが実店舗の醍醐味。東京に訪れる機会があればぜひ足を運んでみてください。


よくある質問(FAQ)

Q. 豚ヌメ革と牛ヌメ革の違いは何ですか?

A. 主な違いは3点です。①豚革の方が硬くコシが強い ②豚革は表面に三角形状の毛穴パターンがある ③豚革の方が軽量。エイジングの楽しさや水への弱さはほぼ同等です。トレイなど形状を保持したいアイテムには豚ヌメ革の硬さが有利です。

Q. 水成形のトレイは濡れたら形が崩れますか?

A. 多量の水に浸すと変形する可能性があります。日常の使用で水滴が付く程度であれば、すぐに拭き取れば問題ありません。水洗いは避け、汚れは硬く絞った布で部分的に拭く程度にしてください。

Q. 自分でレザートレイを水成形で作ることはできますか?

A. はい、できます。豚ヌメ革や牛ヌメ革を水に浸して柔らかくし、型や手で形を整えながら乾燥させることで作成可能です。And Leatherでは革素材もバラ売りしており、自分で作るためのキットも扱っています。

Q. 豚ヌメ革のエイジングはどれくらいで始まりますか?

A. 日光浴をさせたり毎日手で触れたりすることで、数週間〜数ヶ月で色の変化が現れ始めます。トレイは手が触れる機会が多いため、比較的早くエイジングが進みやすいアイテムです。

Q. レザートレイの縁(コバ)がほつれてきた場合はどうすればよいですか?

A. コバ用のワックスや革用クリームを塗布して整えることである程度防げます。気になる場合は市販のコバ処理剤を細い筆で塗布するのも有効です。素のままのコバも経年変化で徐々に馴染んでいきます。


豚ヌメ革の水成形レザートレイは、「革を育てる」という体験をインテリアとして日常に取り入れられる、革好きにとって嬉しいアイテムです。縫い目なし・一枚革という潔いシンプルさと、使い込むほどに深みを増すエイジングは、置いておくだけで部屋の空気を少し豊かにしてくれます。浅草橋に立ち寄る機会があれば、And Leatherで実物を手に取ってみてください。